オフショア開発の進め方:7つの具体的ステップ Part4

オフショア開発を初めて検討する企業にとって、その道のりにはさまざまな悩みが伴います。特に、言語や文化の違いからくるコミュニケーションの不安は大きな課題です。また、開発品質が国内の基準に達するかどうかの心配も尽きません。さらに、時差やリモート環境での進捗管理の難しさに頭を悩ませる企業も少なくありません。

信頼できる開発会社を見つけることや、コストの透明性を確保することも大きな関心事です。法的な契約や知的財産権の保護についての疑問も、オフショア開発を進める上での大きな障害となります。そして、異なる文化的背景がプロジェクトに与える影響を考慮することも忘れてはならないポイントです。

このように、初めてのオフショア開発には多くの不安や疑問がつきまとう中、成功へと導くための手順を見つけることが求められています。

オフショア開発を成功させるための鍵は、準備段階からの綿密な≪プランニング≫と効果的な≪コミュニケーション≫にあります。

プロジェクトの目的や要件を明確に定義し、関係者全員が共有できるビジョンを持つことで期待値のズレを防ぎ、スムーズな進行が可能になります。

この記事では、ベトナムでオフショア開発事業を展開するAIoTが、オフショア開発の具体的な進め方と最適な見つけ方を実践的な知見を交えながら7つのステップのステップ3について紹介します。

Step4:契約と社内体制整備

1. コミュニケーション体制

  • 定期的なミーティング
    プロジェクトの進捗確認や問題解決のために、定期的なオンラインミーティングを設定します。
  • 情報共有ツールの導入
    SlackやTeamsなどのコミュニケーションツールを使用して、リアルタイムで情報を共有します。

2. プロジェクト管理

  • プロジェクトマネージャーの選定
    オフショアチームと連携し、プロジェクト全体を管理するプロジェクトマネージャーを選任します。
  • タスク管理システムの使用
    JIRAやTrelloなどのプロジェクト管理ツールを用いて、タスクの進捗を管理します。

3. 品質管理

  • 品質保証体制の構築
    定期的なコードレビューやテストを実施し、品質を確保します。
  • 基準の設定
    成果物の品質基準や検収プロセスを明確にし、オフショアチームに周知します。

4. 知識の共有と教育

  • オンボーディングプログラム
    オフショアチームがプロジェクトに迅速に適応できるよう、オンボーディングプログラムを準備します。
  • 技術的なトレーニング
    必要な技術やツールに関するトレーニングを定期的に行います。

5. リスク管理

  • リスクアセスメント
    プロジェクトにおけるリスクを事前に特定し、対策を講じる体制を整えます。
  • 問題解決プロセス
    問題が発生した際の対応フローを明確にしておきます。

請負契約における支払い

請負契約の場合、一般的には以下のような支払い形態が採用されます。

  1. 前払い金の支払い
    契約締結時に、プロジェクト開始前のリソース確保や準備費用として、契約金額の一定割合(通常20%〜30%)を前払いします。
  2. マイルストーンベースの支払い
    プロジェクトの進捗に応じて、定められたマイルストーンの達成時に支払いを行います。成果物の品質を確認しながら進めることができる方法です。
  3. 最終納品時の支払い
    プロジェクトの最終納品前に、残りの契約金額の一定割合を支払います。この際に、検収条件を満たしていることが求められます。

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